今回は整腸剤のビオスリーについて解説します。
この記事を読むことでビオスリーの魅力3選がわかります。
どれも同じと思っている整腸剤に対する見方が変わるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
「わしゃ万年お腹の調子が悪いっちゃ」
そんなあなたに朗報です。
数年前、整腸剤界に突如現れたスーパールーキー。
その名も「ビオスリー!」
ビオフェルミンではありませんよ。
ビオスリーは「生きた」という意味の”ビオ”と「3つの菌」をあらわす”スリー”が合わさって命名されています。
「整腸剤なんて気休めだろ?」
いえ、整腸剤は飲んだ方がよいです。
腸内環境を整えることが全身の健康につながるためです。
近年は腸内フローラと言われる腸内細菌の集団のバランスと種類が大切だとわかってきています。
腸内環境を整えることによる効果は
①免疫を高める
②美肌
③肥満予防
などなどです。
そんな、あなたのお腹や健康の救世主の整腸剤。
今回はビオスリーについて解説します。
まずビオスリーの基本情報を説明します。
ビオスリーはビオスリーHi錠とビオスリーH散の2種類があります。
どちらも有効成分、含有量は同じで錠剤か散剤かの違いのみです。
有効成分として3種の菌が含まれています。
1酪酸菌
2乳酸菌の一種のラクトミン
3糖化菌
これらが作用しあって、効能効果の
「整腸(便通を整える)、便秘、軟便、腹部膨満感」
という効果が得られます。
先ほどお伝えした、免疫を高めるなどと言った効果は承認された効果ではありません。
ですので、可能性がある程度で思っておいてください。
ちなみに医療用医薬品でも同じ名前のビオスリー配合散という薬があります。
市販のビオスリーはこの医療用と全く同じ成分が全く同じ量含まれています。
つまり医療用と同等の効果が期待できるという事です。
これらを踏まえたうえで、ビオスリーの魅力3選をお伝えします。
①3種の菌が腸内にバランスよく棲みつく
ビオスリーには3種の菌が含まれているとお伝えしました。
この3種類がそれぞれ違う場所に住み着きます。
具体的には
糖化菌が「小腸」
乳酸菌が「小腸から大腸」の主に小腸
酪酸菌が「小腸から大腸の主に大腸」です。
これはそれぞれの菌がどの程度、酸素を好むかに依存します。
酸素の好み度によって菌の分類が違うという認識だけで結構です。
食べ物は口から接種後、小腸を通った後、大腸を通って肛門から便として排出されます。
消化管は口に近いほど酸素が多く、肛門に近いほど酸素が少なくなります。
ですので酸素を好むほど、小腸の方で棲みつきます。
逆に酸素を嫌うほど大腸の方で棲みつきます。
つまり、糖化菌は酸素を好み、酪酸菌は酸素を嫌います。
乳酸菌は酸素があってもなくても良いんです。
ですので乳酸菌は他の2種の間に棲みつきやすいです。
それにより腸内環境を全体的にまんべんなく整えることができます。
②混合培養による相乗効果
わかりにくい言葉を使ってすいません。
要するに3種類の菌を一緒に摂取すること効果がに飛躍的に上がるということです。
医療用のビオスリーの添付文書によると2つの相乗効果があるとされています。
1糖化菌と乳酸菌の混合培養
単独培養時に比較し、乳酸菌の菌数は約10倍に増加した。
2乳酸菌と酪酸菌の混合培養
単独培養時に比較し、酪酸菌の菌数は約10倍に増加した。
これらのことからより効果の増強を期待したい場合は3種の菌を
一緒に服用することがが理に適っていると考えられます。
③ビフィズス菌も増える
「整腸剤と言えばビオフェルミンのビフィズス菌でしょ!?」
そうお思いのあなた。
ビフィズス菌は代表的な善玉菌の1つですので気になりますよね。
事実ビオスリーには有効成分としてビフィズス菌は入っていません。
ただ、なんと
有効成分の糖化菌にはビフィズス菌を増やす働きがあるんです。
こちらも医療用のビオスリーの添付文書、インタビューフォームに記載があります。
ビオスリーは元々お腹にすんでいるビフィズス菌の増殖にも効果が期待できるのです。
まとめ
今回は整腸剤のビオスリーについて解説させていただきました。
まとめますと、ビオスリーには
酪酸菌、ラクトミン、糖化菌の三種の成分が含まれています。
成分の含有量は医療用と同じです。
ビオスリーの魅力3選は
①腸内にバランスよく棲みつく
3種の菌が小腸から大腸にかけて、まんべんなく住み着きます。
②混合培養による相乗効果
単独投与に比べて、乳酸菌、酪酸菌の量が約10倍増加します。
③ビフィズス菌も増える
有効成分の糖化菌にはビフィズス菌を増やす働きもあります。
お腹から全身の健康を整えましょう。
今回の記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
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